社会人 ゲイ ナギの日記

LGBTの問題について考察します

多様化する性的マイノリティ

多様化する性的マイノリティ

LGBT 現代において性的マイノリティは多様化していますが、様々な解決すべき課題があります。

性的マイノリティの人々への理解は広がってきているものの、まだ差別的な傾向にあることや、性的マイノリティへの配慮、そして性的マイノリティの精神的負担、それに伴う配慮の問題などが挙がります。

(出典:法務省「あなたがあなたらしく生きるために」)
(出典:参議院LGBTの現状と課題」,2017)

性的マイノリティ

2015年から2016年にかけて数万人規模で行われた調査によると、性的マイノリティである人は日本国内で全人口の約8%になるという結果が出ています。

また人口規模に関しての公的な統計は未だありませんが、法務省が作成した人権啓発ビデオでは有識者が3~5%くらいだと考えられるといった発言も見られます。

このような性的指向、そして性自認は思春期に認識することが多いことから、学校における実態調査の必要性も問われていますが、文部科学大臣は、適切な語彙や定義などコンセンサスを作って検討したいと慎重な姿勢を見せています。

精神的負担や配慮

性的マイノリティの方が抱える精神的負担は小さくありません。

例えば他者との違い、個性を差別的に見ていじめにつながる学校生活では、「男(女)のくせに」、「気持ち悪い」などの心無い言葉を投げかけられ、自尊感情を深く傷つけられることがあります。 これは子どもの間だけでなく、教師から理解の無い言葉を浴びせられることも少なくありません。

学校生活だけでなく、社会に出てからもこのような差別的な見方をされることがあることから、「親を悲しませたくない」、「きっと誰にも理解してもらえない」、「異常だと思われないか」といった悩みを抱えるケースが発生し、自分を隠して周囲に合わせようとします。

これだけでも自分のありのままに生きられないことが負担となってしまいますが、結果として自己肯定感や自尊感情の低下が起こり、自殺を考える、自殺未遂におよぶと言うケースもあります。 ゲイやバイセクシャルの男性は、異性愛者と比較しても自殺未遂リスクが約5.9倍も高いというデータも得られています。

自分のありのままを打ち明けることが人間関係を崩す、いじめられるかもしれないという不安が自分を隠し、人に合わせなければいけないという社会を作り上げています。

そのため悪気が無くても軽はずみな言動で傷つく人がいるということを心に留め、また勝手に言いふらすような行為が人を傷つけるということを認識しておかなければいけません。

性的マイノリティへの配慮の欠如が現状の問題であり、そのような問題への対応、教育が今後の課題となります。